2005年04月28日

日本語が通じない

高校生相手に現代文を教えていたのですが、
なんと言うんでしょう。

彼らはすごくシャイなんです。

「大丈夫かー」
「はい」

「ここんとこ、いけそうかー」
「はい」

だいたいは肯定的に返事をするかうなずくかです。

初めのうちは、飲み込みの早い子たちだなー。
と一人喜んでいたんですが、数回授業をこなした後、
尊敬する上司である専任講師に指摘されました。

「あれね、日本語通じてないよ」

……。

「今度質問してみ。絶対分かってないから


まさかねー。
英語で授業してるわけじゃないんッスよ先生~。
と思ってました。

で、次の授業で、内容確認のために生徒に質問してみたんです。



結果。


私が未熟でした。
通じてませんでした日本語


それ以降、めちゃめちゃ気を遣って喋るようになりました。
この言葉は知っているだろうかとか、
この言い回しには解説がいるなとか、
ここは一応、確認しておこうとか。

あと、生徒を観察しながら説明する癖を付けていきました。

聴いてる最中に目が泳ぎだしたりしたら、
ほぼ100%、分かってません。

慣れてきたら、分からん! とはっきり言う子も多いんですが、
それまでが大変なんですね。


でも、せっかく金払って授業受けに来てる子たちなわけですから、
できるだけ納得して帰ってもらいたいです。
ずいぶん、分かりやすく喋る練習をさせてもらったと思います。

おかげで、数ヶ月後には、
分かりやすかったで~と言ってもらえるようになりました。
やっぱ、難しかったわ、と苦笑されるよりは嬉しいですよね。




しかし……客観的に見てもうちょっと語彙力付けた方が良いぞ、高校生。


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