塾講師の嘆き

一部生徒というか、それが全体の約半数の数です。
授業が始められません。
狭い塾なので隣でのやりとりは筒抜けで、非常にいたたまれない気分になります。
仕方ないので、授業をする教室に逃げこみ、事の次第を残った生徒達に問いただしてみました。ええ、実にくだらないというかなんというか。授業中にあいつがこっちをにらんできて集中できないだとか、お前が独り言をぶつぶつ言うから不気味だとか、そういうことを延々繰り返していたのだそうです。

……。
中学生ってそういうお年頃なんでしょうか。
お互い他人の視線がやたら気になっているようで、そんなものはいくら口角泡を飛ばしたところで水掛け論です。
しかも、教師が口を挟めば挟むほど泥沼化します。

結局、女生徒が一人ブチ切れたらしく、授業を放棄して帰ってしまいました。
授業終了後、親を呼び出して専任が話をするそうです。
勘弁してくれ……。

学年が下がるごとに勉強を教える以外の仕事が増えるのは学校だけではないらしいです。


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